第2回三田学園ホームカミングデイ

平成27年11月14日(土)、卒業後20年40年50年目を迎えられた78回58回48回の卒業生を母校にお招きし、第2回ホームカミングデイを開催いたしました。
今年は、育友会研修会を育友会・同窓会の共催で開催し、元宝塚歌劇団星組・花組のトップを務められた女優の安奈淳さんによる講演会を行いました。安奈さんには宝塚時代の思い出から、生死の境をさまよわれたという闘病生活まで、様々なお話を時折ユーモアを交えて軽妙に語っていただきました。また講演中、「すみれの花咲く頃」他3曲をアカペラで歌われ、場内の保護者と卒業生は安奈さんの歌声に聞きほれているようで、ホームカミングデイ前に会場に華を添えていただきました。講演会終了後は、小寺ホールで歓迎セレモニーを行いました。

ホームカミングデイには48回58回78回の卒業生を中心に、約100名の方にお帰りいただきました。米田実行委員の司会のもと、増田実行委員長による開会宣言、梶谷同窓会長と松井学校長の挨拶後、ゲストの恩師の先生方が紹介されました。続いて現役吹奏楽部に演奏を披露していただきました。
今年完成した学園歌「桜陵の青春」に始まり、思わず口ずさんでしまう「千仞高し~」の出席者全員による校歌斉唱で締めくくるまで、どの曲も新鮮な発見とともに卒業生の方々の心に響き渡ったことでしょう。セレモニーの後は会場を中学本館へ移し、お待ちかねの恩師の先生方による復活授業のプログラムとなりました。

懐かしい匂いのする木造校舎の教室で、近況をお話しいただいたり、本気で問題を解かせたりされる先生の嬉しそうな表情とそれに応える元生徒達の歓声が各教室から漏れ、温かなひと時となりました。その後、中学本館資料室を見学していただき、食堂にてウエシマコーヒーによる曳きたての珈琲で体を温めつつ、恩師や旧友たちと親交も温めていただきました。来年は49回59回79回の方をお招きして開催する予定です。

ようこそ先輩!中西圭一氏(クレイジーケンバンド)

 今や日本を代表する全方向型J-POPバンドのクレイジーケンバンド。
この学園通信をご覧の保護者やOBOGの方の中にもファンの方が大勢いらっしゃると思いますが、その結成メンバーの一人にサックス&フルート奏者の中西圭一さんがいらっしゃいます。そして、実はこの中西さんが三田学園のOB(68期生)なのです。

 三田でクレイジーケンバンドのコンサートが開かれることになり、久しぶりに三田の地に足を踏み入れられた中西さんが10月31日(土)、卒業以来とおっしゃる母校を急きょ訪問してくださいました。
在校中は吹奏楽部に所属されていたことから、訪ねられたのは中学校東館にある吹奏楽部の練習室でした。
折から、本校の吹奏楽部員たちは桜陵際直前、最後の練習の真っ只中。ステージでの演奏曲一曲一曲ごとにパートと全体での演奏を繰り返し、アクション(フリ)までも入念にチェックしている後輩たちを、中西さんは時に真顔になったり、時に一緒にリズムをとったりしながらも、始終優しい眼差しで見つめておられました。
「僕は楽器を中学生時代にクラリネットから始めました。在校していた頃は部室が当時の講堂にあり、中学校本館の職員室の横には楽器庫がありました。部員数も20数名程度の小所帯でもちろん男ばかり(笑)。でも、仲間同士仲良く、日が暮れるまで練習していましたね」
中西さんのお話を聞いていると、かつての三田学園の様子がどんどんとフラッシュバック。吹奏楽部の顧問だった桜井先生をはじめ、懐かしい先生の話でも盛り上がりました。
「男女共学化された三田学園には初めて来ましたが、まるで別の学校に来ているみたいです(笑)。でも、みんな、青春していますよね!これから先、楽器を続ける続けないは人それぞれかもしれないけれど、今のこの時を大事にしてほしい。今日は僕も良い刺激を受けました」

 母校訪問の感想をそう語ってくださった中西さん。健気に練習する後輩の姿には、最後まで目を細めておられました。
今後もますますご活躍される中西先輩には、またいつでも母校に戻って来ていただきたいと思います。