平成28年度同窓会総会報告

 平成28年度の三田学園同窓会総会は、神戸三大神社の一つである湊川神社の中にある楠公会館にて、総勢84名の方々にお集まりいただき開催致しました。湊川神社は南北朝時代の武将、楠木正成公を御祭神とする名社であります。
 同窓会事務局の大上祐樹氏(88回卒)の司会進行で定刻の11時より開会し、まず始めに亡くなられた同窓会員へ黙祷を捧げ、上谷幸彦副会長(42回卒)による挨拶で開会致しました。梶谷忠修同窓会長(39回卒)の挨拶では、より多くの満70歳以上の同窓に終身会員になっていただきたいと始めに支援をお願いし、以前より検討していた支部会への通信費助成は参加者数に応じてお祝いを増額する旨を説明致しました。続き、6月上旬に開催された東京三田会にて初の女性会員の参加があったと喜ばしい出来事を紹介。また、同会に出席されていた早稲田大学の尾崎教授に校組・小寺先生の肖像画の行方の調査を依頼した結果、キャンパス内の記念博物館に貯蔵されていると判明した事、母校に貰い受けることが出来ないか試行錯誤している事を報告致しました。
 北畑隆生理事長 (51回卒)の挨拶では、平成27年度の国公立大学の合格者数が122名と、昨年度に続き良い成果であったこと、それに応じて中学入試の初日当日受験倍率も2年続けて増加したことや、高校本館の耐震補強工事に合わせ、高校の中庭の整備工事を行った旨など、施設の整備状況についてご報告いただきました。また、松井忠幸校長(60回卒)からは「2020年迄に全ての学校で1人1台のタブレットを導入したIT授業を実現する」という文部科学省が掲げた目標と、センター試験廃止に伴う新入試制度に向けて、立ち遅れることのないよう新しい委員会を立ち上げて検討していることを報告され、先行して中学生の授業用にタブレットを導入し、普通教室には電子黒板機能の付いたプロジェクターを設置する等、この数年で三田学園の教育環境は変革期を迎えているが、校祖小寺先生の建学の精神、文武両道の全人教育の教えは堅持して参りたいとの考えも述べられました。
そしてここで、末松信介参議院議員からいただきました祝電を披露させていただきました。
 また議事では、同窓会事務局長の増田兵右衛門氏(53回卒)が議長となり、総会次第に沿って①平成27年度事業報告・平成28年度事業計画②平成27年度決算報告・同窓会基金決算報告・終身会費報告・桜陵会決算報告④平成28年度予算案について事務局が、③会計監査報告は向田晴彦監事(43回卒)、⑤役員改選について増田議長が説明し、出席者に審議していただきました。
全議案が全会一致で承認された後、出席者の方から桜陵通信に掲載している「終身会費の納入者一覧」について、その年の納入者だけでなく、終身会員の増加を図って、過去の納入者も掲載してはどうかとご提案をいただきました。ご提案には梶谷同窓会長がご指摘いただいた通り次号に掲載致しますと回答し、閉会となりました。

 総会後は、西口勉同窓会副会長(48回)の紹介の下、北畑隆生理事長に「日本の経済の課題とこれからの成長産業」という演題でご講演頂きました。
戦後の復興を担ったのは繊維の輸出であり、エネルギーは石炭産業が圧倒的に占めていたこと、その後は自動車産業と並び、電子工業が日本の経済成長を牽引してきたが、三洋が無くなり、SHARPが台湾の会社に買収されるなど、近年起きた事例もふまえて説明。栄枯盛衰の激しい産業界について日本経済が直面している少子高齢化、人口減少という課題に絡めて時間の許す限りお話しいただきました。
講演会の終了後は、集合写真を今年も美好カメラの西井久人氏(72回)に撮影していただきました。そして、当日最年長の古河崎隆夫氏(30回)と田和一實氏(30回)に乾杯のご発声をいただいて始まった懇親会では、お互いの近況や在校時の思い出を和やかに語り合われて旧交を温める方や、テーブルを離れ名刺交換をされたり、お酒を酌み交わしに回る方が大勢いらっしゃるようでした。

今年度も本部役員、事務局一同一丸となって、より良い同窓会運営ができますよう努めて参りますので、今後ともご支援、ご協力の程を宜しくお願い申し上げます。